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2025.05.19
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福岡・中洲の街角で、多くの人々に至福のひとときを提供している「ホテルパティスリー ufu(ウフ)」。2006年のオープン以来、観光客、地元の常連客、そして夜の街で働く人々まで、幅広い客層を魅了してきました。開店時の店長・野澤光太(のざわこうた)さんと、現在店長を務める江口令子(えぐちりょうこ)さんの話を通して、「ホテルパティスリーufu」が中洲の街に根付いてきた軌跡を紐解きます。
ホテルパティスリー ufu開店時の店長 野澤光太(のざわこうた)さん
「ホテルパティスリーufu」(以下、ufuという)は2007年、中洲の中心部に誕生しました。「ufu」はフランス語で「卵」を意味し、こだわりの卵を使用した数多くのスイーツが店内を彩ります。また店名には「ホテルメイドの正統派スイーツを届けたい」という願いが込められているそう。
福岡サンパレスホテル&ホールのスイーツ部門として多くの期待を集める中、開店時の店長を任されたのが野澤さんでした。そして、店舗設計、商品開発、スタッフ教育など、多岐にわたる業務を一手に担い、夜の街特有のニーズに応えるスイーツ店作りを模索し始めました。
「飲食店での勤務経験はありましたが、スイーツ店をつくるのは初めてでした。最初は他のスイーツ店で学んだり、中洲の市場調査をしたりと本当に一からのスタート。とにかく大変でしたが、お店づくりを始めた翌年の1月11日に無事開店できた時は本当に嬉しかったです。開店直前もクリスマスケーキを店頭で販売しチラシ回りで事前の宣伝をするなど、できることに手をつくしていましたね。」と野澤さんは笑顔で振り返ります。
お酒を使ったケーキや深夜営業といった独自のスタイルは、中洲の文化と見事に調和。配達を取り入れるなど、立地を活かした店づくりにより、ufuは多くの人々に愛される存在となっていきました。
開業当初から変わらぬ白を基調とした落ち着いた雰囲気の店内
オープンしてからもスタッフ不足や馴れない業務など苦労も多く、休日もほとんど取れない日々が続いた野澤さん。それでも「中洲だからこそできること」を追求し続け、次第にufu独自のブランドを確立していきました。そして店長が代替わりをしつつ順風満帆に思えたお店の経営に新たな試練が襲いかかります。
2020年以降のコロナ禍では、営業時間の短縮による売上減少など大きな変化が訪れます。中洲は夜の繁華街であるため、アルコール提供の制限により客足が遠のく時期が長く続きました。「どのような事態でも、スタッフのチームワークや『お客様に喜んでいただける商品やサービスを提供する』という信念が困難を乗り越える原動力となりました。」そう話すのは現店長の江口さん。当時閑散としていた中洲には、今では韓国を中心とする海外からの観光客や若い世代の来訪者が増え、街全体はコロナ前以上の活気を取り戻しました。
変化する街とともに進化してきたufu。今でも配達サービスの改善や観光客の需要応じたテイクアウト商品の開発など、中洲ならではのニーズに応える柔軟な取り組みを進めています。
開店当初のショーケース。ケーキのラインナップを刷新しつつ、今もたくさんのケーキが並ぶ。
ufuが提供するスイーツは、そのクオリティの高さでも幅広い層に評価されています。ホテルメイドならではの厳選された素材を用いたケーキは一度食べるとその品質の高さが分かります。
「卵は質の良い糸島のブランド卵を使用しており、コクのあるなめらかな『中州プリン』にも欠かせません。クリームは脂肪分40%で濃厚な味わいの生クリームを使用しています。ケーキのデザインも中州らしい『華やかさ』や『可愛さ』をイメージして仕上げています。ぜひ、見て食べて強いこだわりを感じていただきたいです。」
ufuのスイーツを担当するのは、前製菓長の元で10年以上の研鑽を積んできたシェフパティシエ。ホテル製菓部門で長年培った経験と技を活かし、味覚だけでなく視覚でも楽しめるアントルメが高く評価されています。
「弊社の製菓部門ではufuのケーキの他、ホテル披露宴の際のウエディングケーキやホテル内レストラン、カフェで提供するケーキなどを作成しています。特にホテル最上階のフレンチレストラン『展望レストラン LAPUTA』のアニバーサリーコースにて提供している特製ホールケーキは大変好評で、このケーキの効果もあり?月に4~5件あるプロポーズの成功率は99%(スタッフ調べ)を誇っています。」
そんなホテルスイーツとして筋金入りのお味を備えつつ、更にufuならではのケーキのラインナップも魅力です。夜の街にふさわしいお酒を使った大人向けのケーキや、贈り物にもぴったりなハートのケーキや焼き菓子など、多くの種類のスイーツがあり、何度お店を訪れても選ぶ楽しみが尽きません。また、季節に応じた限定メニューや、特別なイベント向けのオーダーメイドケーキも好評を博しています。
開業当初の中洲プリン。こだわり卵を使った中洲プリンは年々進化を遂げながら、今でも一番人気です。
ufuの定番商品は、やはり「中洲プリン」。お土産にも大人気で、十個以上の配達注文が入ることも。落ち着いた雰囲気の店内でコーヒーと共にスイーツをいただくこともできます。
作業をされている現在の店長 江口令子(えぐちりょうこ)さん
ufuの最大の特徴は、深夜まで営業し、多様な客層に対応できる柔軟さにあります。「ホテルパティスリーとしてケーキの品質を高めてくだけでなく、新たな体験や価値を提供することで、これからも多くの人々に愛されるスイーツ店であるといいですね。」と野澤さんは開業当時を懐かしみながら語ってくれました。
「ufuは単なるケーキ屋さんとは違い、配達や深夜営業、イートインの対応などがあるため、スタッフの教育を大切にしています。これからも開業時の想いやこれまでの歴史を大切にしながら取り組んでいきたいです。」と江口さん。
「ホテルパティスリーufu」は、中洲という土地で挑戦と進化を続けながら、今も多くの人々に笑顔を届けています。その甘いひとときは、訪れるすべての人々にとってかけがえのない至福の時間となるでしょう。
ホテルパティスリー ufu(ウフ)
電話:092-263-5774
住所:福岡県福岡市博多区中洲3‒4‒10 中洲Uビル1階
アクセス:ホテルリソルトリニティ博多より徒歩30秒
HP:https://www.patisserie-ufu.com/
公式SNS:https://www.instagram.com/ufu_nakasu/
営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先でご確認ください。