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2025.01.15
岐阜県の県庁所在地である岐阜市は、名古屋駅から電車で20分ほどでいける場所にあります。玄関口であるJR岐阜駅を出ると大きなバスターミナルと高層ビルが並び、近代的なまちでありながらも、昔ながらの面影を残す柳ケ瀬商店街や、山や川などの自然も豊富に残るバランスの良い地域です。JR岐阜駅からさらにバスで20分ほど、山の景色が美しく、人々の日常の暮らしが営まれている場所に、河瀬 麻花(かわせ あさか)さんが “首相” を務める自走型保護猫カフェ「ネコリパブリック」の第一号店があります。平日にも関わらず店内は何組ものお客さんで賑わっています。
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パン屋さんの4代目として生まれた河瀬 麻花さんは、小さい頃から犬や猫がたくさんいる家庭で育ってきました。捨てられた猫を見かけると放っておけず、家へ連れて帰り、里親を探すのが日常でした。「動物がいるのが当たり前の生活だったので、連れて帰っても両親に怒られなかった。」と、当時を振り返り語ってくれました。
創業当時のネコリパブリックスタッフとネコリパブリック首相を務める河瀬さん
きっかけは2011年の東日本大震災でした。原発の避難地域に取り残された犬や猫をレスキューしている団体を知り、自分にもできることはないかと、人気のベーグルセットの売り上げの一部をレスキュー団体に寄付しました。「これが初めての“猫助け”だったと思います。」と河瀬さんは当時を振り返ります。その後、たまたま岐阜県が実施していた「女性・若者企業支援プログラム」というものを通して「保護猫カフェを作って保護活動とビジネスを両立させる事業」を考案し、実際にネコリパブリックの第一号店が2014年2月2日、猫の日に、岐阜市に誕生します。
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「野良猫の保護や譲渡はもちろんのこと、スタッフを雇用し、お客様から入場料をいただき、その対価としてサービスを提供する。保護猫活動を持続可能なビジネスとして運営するということはネコリパブリックが大切にしていることです。」と当時から変わらない思いを河瀬さんは熱く語ってくれました。
「はじめた当初は猫を無料でもらって“あげる”といった認識の人が多かった。」と、河瀬さんは当時を振り返ります。最近はテレビなどでも保護猫や保護犬にフォーカスしてもらえるようになって、保護猫を家族に迎えようと考える人は増え、飼い主として持っておきたい考え方も少しずつ広まっています。「ネコリパブリックは、全国に拠点があり、会社として保護猫活動を行っているため1人1人がフルで活動でき、さらには1人では難しいこともみんなで同じ方向を向かって取り組んでいます。」と、河瀬さんは語ります。
ネコリパブリック首相河瀬 麻花(かわせ あさか)さん
「これまでに、ピンチなことは何度もあったのですがその度に猫神風が吹いて壁を乗り越えているんです。」と、河瀬さんは楽しそうに語ってくれました。小さな命を大切にできる国は、豊かな国と、語る河瀬さん。「この世の全ての猫に安心して眠れる場所とお腹いっぱいの幸せを。」ネコリパブリックのミッションを通じて、人としての生き方を見つめ直すきっかけになるのかもしれません。
「サロンドロワイヤル」と「ネコリパブリック」のコラボレーション「アートチョコレート12個入り」
猫と人との豊かな暮らしを実現するためには、人の問題と向き合っていく必要があると語る河瀬さん。今後は高齢者と猫が安心して暮らせる新たな取り組みに挑戦していいます。自然と都会がバランスよく交わり穏やかな日常が流れる岐阜市のネコリパブリックでは、今日も新たな挑戦が生まれています。
保護猫カフェ ネコリパブリック 岐阜店
住所:〒502-0857 岐阜県岐阜市正木1982−4
アクセス:JR岐阜駅中央北口 バス約20分
HP: https://www.neco-republic.jp/shop/shop-necorepublic-gifu/
*営業時間や定休日についての詳細は、上記のリンク先にてご確認ください。